チベット記6
20041027
ジョガン(大昭寺)。
7世紀後半の吐蕃時代の古寺だ。
当時強大だった吐蕃王国は唐に婚姻を迫り、唐の皇女をむかい入れた。
ジョガンの本尊「釈迦牟尼像」は、
皇女文成公主が641年にチベット王ソンツァン・ガンポに嫁ぐ際に持参してきた、とされる。
早朝からジョガン前の広場には祈りを捧げる人々が屯す。
門前で例のチベット流の礼拝、五体投地、をする人々。
例によって裏口のようなところから入る。
釈迦牟尼の堂内は凄い混雑だ。
釈迦像に頭を擦り付け念仏を唱える。
チベットは勿論、中国各地からの信者がこの釈迦像をお参りに来る。
一人一人それをやるから大変だ。
長い行列は想像を絶する。
やがて、若いお坊さんが交通整理を始める。
一人一人の頭を像の胸元にあてがい、ポンと肩を叩く。
「ハイ!終わり!」
お坊さんに急かされ不満そうな顔もある。
このお祈りの為に何日も掛けてやって来たのかも知れない。
三階からのポタラ。
建蔚が一人一人を立たせて記念写真を撮る。
彼らの先祖はチベット系と聞く。
広場に戻る。
このジョガンの周囲がバルコル(八角街)と言って、
ラサの旧市街なのだ。