第十一番  藤井寺




吉野川を北へ渡る、想像していた以上に広い川幅だ。
緑がかかった青、水量も多い。





弘法大師が5色の藤を植えたと伝わることから藤井寺と命名、
江戸時代からの藤の名所との事だが、
もう五月も終わり、藤の咲いてない藤井寺だった。





裏山の竹林が見事だ。
本堂の天井に描かれた竜の眼がキラリと光る。



例によって、ここも長宗我部の戦火に遭っている。
江戸時代にも二度の火災に遭ったが本尊だけは被害に遭わなかったことから、
「厄よけのお薬さん」として深く信仰されている。

昨夜、同宿した遍路ツアーグループと暫く前後する事になる。



結構若い人も混じっているが、
いかにもお遍路らしい姿格好に身を包み、
唱える念仏も暗んじている、半端ではない。
それぞれに秘めた思い願いが有るのだろう。
少なくも私とは違うようだ。

このあたりには蕎麦屋が見当たらない。
麺類は殆どがうどんだ。
こんなところにも東北、信州あたりとは違った風習があるのだ。

続く
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