花の寺
「勝持寺」が本名だが西行ゆかりの「花の寺」の方がポピュラーだ。
北面の武士が此処で出家し西行と名を改めた。
その時、一株の桜を植えた、その桜を西行桜と人は呼ぶ。
桜の頃が一段と賑やうらしい。
そんな「花」を期待しながら山門に辿り着く。
雨で濡れた石段は趣がある。
しっそりと幽玄な山門、
ふむふむ、その向こうに紅葉が輝いている。
山門を潜ったら雨が止んだ。
しかし、長い参道、
この向こうにそんな華やかな花が有るのだろうかと思わせる程長い。
参道を突き当たると白塀から紅葉がはみ出ている。
中に入るとまさに花の寺だ。
ただただ、花に酔う。
この時期、この花なのに、
境内は私一人だ。