大原野神社

タクシーの運ちゃんに金蔵寺への道を聞く、
「あの山の向こうだけど、しんどいぞ、俺は今日は行くのを止めてる、あぶない」
雨模様で路辺が怪しいらしい。
礼を言って、
「ナントカ成るだろう、行ってみよう」
とカーナビをセットする。
何かおかしい、同じ道をぐるぐる廻っているようだ。
そうこうしている内に「大原野神社」の前に出た。
なれば、こちらを先にしようと駐車場に置く。

「大原野神社」
藤原氏の一族では女が生まれると、
中宮や皇后になれるように、
この社に祈ったといわれる。







中でも、中宮彰子、藤原高子のお参り行列の絢爛さには目を奪われたと言う。
前者には紫式部が、後者には在原業平がお供に加わっていたと言う。



奈良の猿ヶ池に似せた池だ。















そんな由緒などを思い浮かべながら、雨に煙る参道を歩いていると、





紅葉の間から、真赤な傘をさした平安女官が、
しずしずと、現われてきそうな錯覚に襲われる。

 

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