書の歴史10/隋の書2

尚、美人は当時の官命らしい。
19歳で病没した侍女を傷んでの墓碑と言うが、
何か物語が隠されているに違いない。 

董美人墓碑臨書



蘇孝慈墓誌銘(603)

蘇孝慈墓誌銘(603)

この碑も清時代に出土したが、
清の著名な書家康有為に絶賛された。
整った優麗な文字は欧陽(ジュン)の先駆とされる。
筆先の鋭さに特徴がある。

蘇孝慈墓誌銘臨書


隋の文帝は中央政権を確固たるものすべく文化政策に力を注いだ。
土地制度、税制を改革し、新王朝末期まで続く科挙制度も取り入れた。
しかし二代目の煬帝は長城増築、大運河建設などの大土木工事に没頭し
更には、東西への遠征等の失態等により、統一後僅か29年で隋は滅びる。


引用文献
講談社刊:古筆から現代書道まで墨美の鑑賞
, 東京書道研究院刊:書の歴史
芸術新聞社刊:中国書道史
木耳社刊:中国書道史(上卷)(下巻)
二玄社刊:中国法書選
芸術新聞社刊:中国書道史の旅
大修館書店刊:漢字の歴史
平凡社刊:字統
平凡社刊:名筆百選
講談社刊:古代中国

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