忍野記

この梅雨晴れ間、
鬼の会(正式名:鬼の居ぬまの会)のメンバーで富士の山中湖寄りの裾野に有る忍野へ出掛けてた。
Kさんのカナダ情報、Iさんのイタリア情報、Mさんのバイト状況、Tさんの発掘状況、
そんな情報交換のあっという間の一時間半、
道の両側に覆い被る青葉をかいくぐると忍野に入る。

その昔、隠れ里で知られた忍野も観光客で賑やかだ。
しかし、忍野は忍野、清清しい流れ、新鮮な草いきれ、少し歩くと忍野が残っている。

まず、忍野八海、滾滾と湧き出る泉はこの上なく透明だ、10mの底まで見透うせる。

 

この泉と藁葺きの屋根の向うに聳える富士、

 

 

これが忍野の売り物だ、生憎、今日の富士は雲が立ち込めている。

Kさんが、「今度は此処にしよう」、とお勧めの民宿、これが民宿?と目を疑うほどの豪華さだ。



b 

雪の季節には、直ぐ、カメラ愛好家で満員になってしまうそうだ、さもありなん。

今日の宿は鐘山苑、道筋からは想像出来なかった奥行きの広さ、迷子になりそうだ。。
早速一風呂浴びて、



懐石料理、ビールが美味い。
庭に出る。良く手入れが行き届いている。



清らかなせせらぎをを渡ると茶室、





美人のお手前で抹茶、

 



下界の些事大事が彼方へ遠ざかる。

また少し行くと今度は甘酒のサービス、



此処からの富士も一景だ。



「雪の季節、紅葉の季節だと、もっと、素晴らしいですよ」
甘酒を注ぎながら小母さんが微笑む。

俗界を離れた一日だった。

おわり

熟年の一人旅(日本編)



inserted by FC2 system