九重夢大吊橋
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久しぶりの羽田、 その昔、万歳三唱で送り出されたころの面影は微塵も残っていない。 飛び立つとすぐ海ほたるの上空だ。 曇り空で富士は見えない。 雲が切れてきたがどこを飛んでるのか判らない。 心なしか冥土の土産の旅を意識する。 一時間半もして大分空港。 添乗員さんとガイドさんのお出迎え、 泉ピン子に似たこのガイドさんは物知りだ、普通ではない。 行く先々で土地の由来、名物、出身の古今の有名人の話、昔話・・・・・ それが、三日間の旅の間絶えないのだから恐れ入る。 真っ直ぐに九重夢大吊橋へ向かう。 冷強風の中390mを渡り切る、殆ど揺れを感じない、が、耳が千切れそうだ。 眼下の谷底まで193m、九酔溪、鳴子川の景観が素晴らしい。 男滝、女滝の滝音が聞こえて来る様だ。 国や県の援助も無く賛否両論の中20億円を掛けて完成。 周囲の不安を吹き飛ばして入場者は既に800万人突破、概算でも40億円に収入。 斯くして九重町は日本有数数のお金持ち町に成った。 完 |