突然、友人から電話が有った。
「ビュッフェと柿田川を見に行くぞ」、
と当方の都合も聞かずに電話が切られた。
そんな事での今日になった。
昨日の雨も忘れたように快晴、
五月を思わせる薫風の中、まずもって、久し振りに柿田川を訪れる。



鳥の囀りが聞こえる、翡翠だ。
新緑に隠れて姿を現さないが、
木の葉が散る冬になるとこの辺りを翡翠が飛び交う。

鴨の夫婦が揃ってお尻を出している。
余りの水の澄みようで水中も水上も地上も区別が付かない。







柿田川は全長が僅か1200mの日本最短の川、
一級河川だ。
富士からの伏流が、突如、滾々と湧き出る湧水が柿田川の源流となる。



水量は百万トン/日を誇る東洋一の湧水、
富士の雪解水が何年か何十年か地下に潜って此処に辿り着いて、
湧き出るのだ。
柿田川ライブカメラ









まさに神秘だ。




バスとタクシーを乗り継いでビュッフェ美術館。







ほぼ、二人で貸切状態、ゆったりと堪能する。









没後10年展と銘打っているが静かだ。

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(以下、パンフレットより複写)







若くして世界的な名声を得たビュッヘ、
有るフランスの知人は、
「彼は商業的に走った、芸術家としては評価が低い」
と言っていた。
ブラジルから訪れた知人は、
「確か、三島にはビュッヘの美術館が有る筈」
とビュッヘ美術館へ伴った時の彼らの感激振りが記憶に重い。



今回は、
見慣れた物の中に今までに目にしないモノが幾つか有った。



係員に尋ねてみた。
「以前にビュッフェが来日した時に彼が選んだ作品を展示しましたが、
今回の展示はそれをほぼ再現しています」
との事だった。





今回、この絵が一番気に入った。
ゴンドラを漕ぐ男の白に妙に惹かれた。

この美術館に通常展示されるのは120点くらい、
ビュッヘ作品は2000点を貯蔵している、
大体、四期毎に展示品を変えるとの事だ、
とも教えてくれた。









辺りは桜の新緑のようだ。
そうだ、今度は桜の季節に来てみよう。



 

安房守の旅紀行・日本編




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