大原・宝泉院
三千院門前を左へ律川を渡ると、大原問答で名高い勝林寺、
これから訪れる宝泉院は勝林寺住職の坊院であった。
勝林寺の広々とした境内を見渡して素通りする。
宝泉院の門を潜ると樹齢700年の「五葉の松」が孔雀の如く枝を張っている。
虚子がこんな句を読んでいる。
大原や無住の寺の五葉の松
70年前は無住の寺だったのだろう。
足元の石地蔵から目を上げると、何故か法然上人衣掛けの石。
問答にお疲れだったのだろうか。
宝楽園なる庭を巡る。
諸々の花、花、花・・・
石組み、石橋、
ここにも一枚石の橋。
建物の入り口に「宝泉院」の額、
鶏毛の筆の寺の様だ。
直ぐ左手に鶴亀庭園、
一寸目には定かではないが、
二つの池が鶴の羽、飛び石が鶴の首、手前が鶴の頭になる。
築山が亀を模す。
(実は、案内の女性に教えて頂いた)