第85番 八栗寺

 

昨日、屋島の展望台からみた壇ノ浦の向こうに、
荒々しい岩肌を曝していたのが五剣山、
屋島寺への道と違って、
車が一台やっと通れる山道をくねくね曲がりながら登る。
ロープウエイも出来ている。



弘法大師が入唐前、
この地に八つの焼き栗を埋め祈願した。
唐から戻りこのお寺を訪れたら焼き栗から栗の芽が芽生えていた、
それが八栗寺の名の由来と言う。

もう一つ由来がある。
大師が中国で修行中に仏法の富む地に生えよ、
と八つの栗を大海に投げ入れた。
その栗がこの地に届いて根付いた、と言う。

話が話を呼んで次々に飛んで行く。



 

聖天堂の歓喜天の文字が目を引く。
3代将軍家光の妹である後水尾天皇妃の東福門院から
下賜された歓喜天を祀ってある。
商売繁盛、夫婦和合にお利益この上ないのは知っての通りだ。
学問成就、病気平癒、どんな願いも叶えてくれる。
「八栗の聖天さん」
として庶民の人気は高い。



五剣山が背後に迫る。







 







 

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