第七十五番  善通寺

 

いよいよ善通寺、お遍路の核心に触れるのだ。
大師の生誕地だ。
唐から帰国した弘法大師が先祖を菩提を弔う為に建立した。
大師の父善通卿の名をとって善通寺と名付けたと言う。



広い境内に伽藍が立ち並ぶ。
どの建物が何の建物だかさっぱり判らない。

一応、表示が有るのだが直ぐ忘れてしまう。
五重塔だけははっきりと判る。
善通寺のシンボルでもある。





四国遍路中最大のお寺とあって、
白装束の人が多い。
普通の観光客も混じっているようだ。





大石良雄寄進の手水場。
大きな一枚岩だ。



この回廊は歩いていて気持ちがいい。
清清しい風が吹き抜けるのだ。



この仁王像は88ヶ所の中でも逸品だ。
何時か仁王像だけを並べてみたい。







弘法大師の生前より有ったといわれる楠の老木が鎮座している。
大師もこの木に登って戯れたかも知れない。





お遍路の所々でこのような姿を目にする。
人里離れたお寺でこんな姿を目にすると、
納得出来るのだが、
善通寺の様に人の多い所で見ると、
何か安易さを求めているように気がして頷けない。
偏屈者の偏見かもしれない。



御影堂、
今までのお寺の太子堂に相当するものだ。
その地下にに入った。
真っ暗闇の中を手探りで歩む。
右手?左手?
ともかく、片方の手だけで壁に触れて行くのが鉄則だそうだ。
これは戒壇巡りと言うのだそうだが、
丁度、御影堂の中央の真下辺りに、
大師像があり大師のお声が拡声器から流れる。
近代技術を駆使して大師のお声を再現させたそうだ。














念願の満濃池の水に手を触れられなかった悔しさが尾を引いたのか、
何か慌しい善通寺、
大師の産湯井や国宝の多い霊宝堂などを見落とした。

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