第七十番 本山寺
本山寺は平野の真っ只中にあるにしては珍しく、
長宗我部の兵火を免れており貴重な建物文物が残っている。
円柱に特長のある仁王門は鎌倉時代建造で重要文化財。
本瓦葺きの本堂は国宝。
ご本尊は馬頭観音。
馬頭観音のご利益は、
人間の持つ悪、欲、悩みを人間に代わって馬が食べてくれるのだ。
長宗我部元親がこの寺に陣を構えようとした時、
時の住職はこれを断った。
怒った元親は住職を斬り付けた。
しかし、住職には怪我は無く、
阿弥陀如来像の腕から血が流れ落ちていた。
以来、
「太刀受けの阿弥陀」
として信仰を集めている。
讃岐のお寺で長宗我部の兵火を免れたのは此処だけと言う。
此処のシンボルは何と言っても五重塔、
いろんな角度から秀麗な姿を見せてくれる。
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