第四十七番  八坂寺

 

浄瑠璃寺から1KMも離れていない。
役行者の開基とされる。



「役行者」は「役小角(えんのおづぬ)」とも呼ばれる。
修験道・密教の祖と言われ、後に神格化された。
一説には634年に生まれとされているが、伝説の色が濃い。
しかし、「続日本紀」には記載が残り、実存の人物ではあるらしい。
小角はよく鬼神を使い。水を汲ませ、薪を採らせた。
もし鬼神が命に従わない時は、呪をもってこれを縛ったとある。
予言で村を救い、天変地異の災厄をやわらげ、病気を治療したり、
呪力をもって敵対する勢力を懲らしめまたり、田畑への野獣の害を防いだりしたらしい。
いずれにしろ、当時の山岳宗教の隆盛にともない修験道の開祖として仰がれたようだ。
岩窟に棲み、葛の衣を着て、松の葉を喰い、清泉を身に浴びて、けがれをすすぐ、空を飛ぶ、
天狗とも言われる山岳修行者だったのだろう。



山門の天井に描かれた艶やかな絵に目を奪われる。
青が鮮やかだ。

 

 



見事な枝振りのこの木は?
松ではないようだ。



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