第四十六番 浄瑠璃寺
いかにも山から下りてきた、
そんな感じの浄瑠璃寺。
松山市内には8箇所の札所が有る。
瀬戸内沿いには行基が開帳したお寺が多いが、
ここも行基の開基と伝えられる。
行基は貴族や僧だけに許された仏教の教えを民衆に説いた。
生活に苦しむ人々を救おうと,地方を廻り歩き、旅人の行き倒れを助けることから始め、
天然痘や重税に苦しむ農民の為に、池や橋、家などをつくったり、食料や薬なども施す。
民衆から菩薩と呼ばれ尊敬され多くの民衆の支持を得る。
民衆のために49ものお寺を造ったと言う。
時の聖武天皇は大仏づくりを計画したが、その中心を担ったのは行基であった。
大仏造りの資金資材と労働力の調達には、朝廷の力だけでは足りず、
行基の人気が必要不可欠だったのだ。
後に僧として最高の位である大僧正の位を受ける。
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