第四番  大日寺




吉野川の北側に一番寺から十番寺までが東から西へと密集して並んでいる。
歩いても廻れる距離にある。
大日寺はこの最北端に有る閑静なお寺だ。



朱色の山門が辺りの緑に映え渡る。
山門と見たが、下部は角柱、丸柱で吹き抜けの2階に鐘がぶら下っている、
見事な造りの鐘楼門なのだ。





本堂の裏山には竹林が迫る。



このお寺も廃寺再興を繰り返した後、蜂須賀家の庇護を受けた。
回廊に並ぶ33観音は見事だ。



帰り掛けに可愛い少女から赤飯の包みを渡された。
これが噂に聞いた「お接待」なのだ。
納札を差し出すとニコッと白い歯が零れる。
素晴らしい風習だ。
最近世を騒がす子供問題も、こんな環境に育つ子供には無関係だろう。

行き逢う巡礼同士が互いに挨拶をし、頭を垂れるのは当たり前だが、
ここでは行き逢う農夫、食堂や土産物屋の店員、皆、明るい笑顔で挨拶をする。
それだけで気分が良くなるのだ。


続く
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熟年の一人旅(日本編)



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