第十九番  立江寺

 

朝の清清しい空気を吸うと間も無く立江寺、
ここは四国霊場の関所と言われている。




 



 

 




島根生まれのお京という娘は大阪で芸者をしていたが、
要助という男と恋仲になり郷里に帰って夫婦になった。
その後、お京は長蔵という男と通じるようになった。
お京は長蔵をそそのかし、要助を殺害し讃岐へと逃げのびた。

 1年後、二人は遍路となって札所巡りを始めた。
立江寺の本尊を拝もうとした時、
お京の髪が逆立って鐘の緒に巻き込まれてしまった。
お京は苦しみながらも罪を懺悔すると、
お京の髪は頭の肉もろともはぎ取られたが一命をとりとめた。
二人は改心し要助の霊を手厚く弔り出家したとのことだ。

 

黒髪堂のお京の髪が巻き込まれた「肉付鉦の緒」が納められている。
格子窓から覗くと黒髪が生々しく絡み合っている。

続く
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