第十五番  国分寺


 

かっての国分寺跡に建てられたお寺、
発掘された礎石跡に往時の盛衰が覗える。



 

天平年間創建当時の塔の心礎、
石は不思議だ、沈黙の中に何かを語り掛ける。



往時には金堂、七重の塔、講堂、南大門などが立ち並んでいたと言う。
朽ち果てた伽藍跡に往時を偲ぶ。
正面に重厚な二層の本堂、ありし日の大寺としての面影がうかがえる。
聖武天皇、光明皇后の位牌が祭られているらしい。

 

 

私の郷里、安房にも国分寺跡が残ってるが、
奈良王朝、日本の津々浦々にこれだけの国威を示したのだ。

この伽藍も長宗我部の兵火で消滅したとか、
こう、何処もかしこも焼き尽くした天正の戦乱の厳しさは想像を絶する。


続く
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