第十四番  常楽寺


 

このお寺の本尊は弥勒菩薩、
弥勒菩薩を祀るのは四国霊場で唯一だそうだ。



境内に入って驚く、
庭には自然の岩盤が波立っている。
当初は山を削った平らな岩であったのが、
長年の風雨に侵食されたのだろう。
「流水岩の庭」と呼ばれる様に、恰も水流が走っている様だ。



本堂を覆うアララギの大木、
弘法大師がこの寺を訪れた際に出会った老人に持参の霊木を削って飲ませたところ、
老人の病が治った。 
大師が残った木を植えると、それが根付いたのがこの木と言う。

 

 

アララギの幹の間には弘法大師が安置されている。
アララギはアオイとも呼ばれ、神が宿る木だ。
この木に祈ると眼病が治るとも糖尿病が治るとも言う。

ここも長宗我部の戦火に遭っている。




続く
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