第八番 熊谷寺


 

四国随一を誇る仁王門が重厚な構えをみせる。
両脇の仁王の顔は四国らしい面構えをしている。



 

この仁王には、こんな話が残っている。
理由は明らかではないが、二体の仁王様を七番札所の十楽寺に移した。
一夜明けてみると、仁王様がひとりでに熊谷寺の山門にもどっていた。
驚いた村人たちは、再び一日がかりで十楽寺へ運んだが、
あくる朝には、仁王様はもどって来て山門の中に立っている。
こうした事が何回か続き、とうとう十楽寺へ運ぶのをあきらめた。



ここの本堂の鰐口を鳴らす紐、何と言うのだろうか、
その紐に奉納品が沢山括り付けられている。

 

幼児の涎掛けのようでもある、
よく石地蔵等に着せられている衣と同じ意味合いなのかもしれない。

鐘楼の上から徳島平野が一望できる。



石段の一段ずつにお賽銭、
厄年の人が厄の数だけ供えるのだそうだ。



続く
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