チベット記2-2

oいくつかの村落を通り過ぎる。









雪山が見え隠れし出す。





3400m、2800m、4300m、
大きな峠を三つ越える。

どの峠か忘れたが、
峠の向こうから白茫雪山がニョキニョキと姿を現す。







天に向かい今にも大蟹が両鋏を広げようと構えた様相だ。
豪快極まる。
標高5137m。

驚いた事に、
この辺りで野宿をした友人がいる。
しかも、昆明から此処まで自転車を漕いで来た。
当時はもう少し雪が有って、
手前の谷間を雪を踏んで登ったらしい。
簡易テントの中で夜を明かしたが、
前夜汲んだ深さ25cmの皮バケツの水が、
翌朝、
25cm厚さの氷塊に化していたそうだ。
世の中には想像を超える人が居るもんだ。
もっとも、
彼は命拾いをしたのが不思議だ、とは言っていたが。

更に進むと梅里雪山が秀麗な姿を現す。
標高6740m、
雲南省の最高峰だ。







男性的な白茫雪山に比して女性的、
私にはそう感じる。

女神が穏やかに辺りの山々を労わり配している。
華麗だ。






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