チベット記10−1
ひたすらラサの裏町を歩く。
本当は、チベットの湖、野生のブルーポピー、鳥葬、風葬なども興味があるのだが、
ラサから動くとすると、
何処へ行くにしても最低300kのガタガタ道を覚悟せねばなら無い。
自重、自重!
拉沙苞姑尼姑寺と言うのを探す。
名刺の裏に大きく書いて、
確かこの辺りと何度も尋ねるが誰も判らない。
少なくも10回は尋ねただろう。
もうこれで判らなかったら諦めよう。
最後に尋ねた学生風のカップルが、
怪訝な顔で名刺を覗き込んでいたが、
「おお」と言って尼姑寺をなぞる。
「此処」と言い指差したのは目の前だ。 尼寺だけの方が通じたのだ。
此処が入れ口だった、普通の家と区別つかない。。
窓辺には綺麗な花など沢山飾ってあり、
やはり他のお寺とはどこか違った尼寺の雰囲気がある。
経本造りの尼さん?達、
皆、坊主頭なので男女の区別がつかない。
沢山の尼さんたちがお堂の中央に何列かきちんと向き合って並んでいる。
食事中のようだ。
尼さんらしい尼さんは見付からなかった、
もっとも、
無遠慮にカメラを向けられるような雰囲気ではない。
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