続 麗江記3

懐かしい麗江古城を歩く。
此処の中心は四方街と呼ばれ世界遺産に登録されている、
此処も変化が激しい。



昔の面影のままの街並みを残そうと、
その姿形を再現しようとする努力は認めるが、
真新しい街並みは情緒を半減させる。
メイン通りの混雑さも去年より激しい、ここでもそうだが、
何よりも変わったのは、中国人旅行者の多さだ。
去年あんなに目立った白人も影が薄い。 
白人の数自体はそう変わらなくて中国人が増えている。
まさに、邱さんの言う
「中国は旅行ブーム..」
の到来なのだ。




去年、どちらかといえば中国人は疎らで隅の方で遠慮がちだったのに..

一寸路地に入ると、表通りの喧騒が嘘のように昔のままの麗江がある。
明清時代のままの建物、石畳、石橋、

 

僅か1km程の離れた元貴族の別邸黒龍潭からふんだんに湧き出る清水が、
網の目のように四方街にせせらぎを作り、街を潤し洗い清める。
石橋を渡る度に暫く佇む。
古い土塀と土塀に挟まれた澄んだ流れの彼方此方で洗い物をする女、





鉈を振るお爺さん、ミシンを踏むお婆さん、



そんな風情を見る度に思わずカメラを向けてしまう。
人通りの無い角から、ポツリ、又ポツリ、
籠を背負った民族衣装のおばさんが現れては消え、現れては消えて行く。



爽やかな風が吹き抜ける小川の対岸に、懐かしいママフーレストラン、
楊とは此所で待ち合わせだ。

 


ママさんが、
「ああ、あんたかい、憶えているよ、あの時の..もう治ったのかい?」
と背骨に手をやる。
店は客で一杯だ。
「このところ、毎日こんななんだよ」
両手を広げ顔を顰める、嬉しい悲鳴と言うところだ。

つづく

 


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