昆明留学記3 飲み食い

風来坊主さんがスリランカから戻られた。
早速、
「飲みましょう」
と言う事になる。

「こんな所もどうでしょう」
と案内されたのは、昆明の繁華街のど真ん中、
名前は忘れたが「食い物スーパー」の様な意味の店名、
連日人が群れ集まるウオールマットと同じ建物にある。

 

此処は食い放題飲み放題20元、何時かのは食い放題10元、
我々にとってはこの内容が微妙に異なる。
後者は酒代が別、前者は込みだ。
食い放題だけでは酒代が馬鹿にならない。

スーパーのように並んだ菜材、

 

これを煮え滾った鍋にぶち込む。
飲み放題のはずの生ビールが7時からと聞いて、
待ち切れなくて5元のビールを抜く。
ビールのお代わりに行くと、白酒は飲み放題、その白酒も何種類かある。

スリランカのお話、特にシーギリヤ・レディに興味が尽きない。
伺っていると、どうしても行ってみたくなる。


そうこうしている内に、空のジョッキが並ぶ。
その後の記憶は定かではない。
何時しか、銀座の雰囲気のバーに居る、女性が側に付いている。





今日は中国の大晦日。
昼間、ウオールマットに買出しに行ったが、人でごった返してる。
夕方から、多くの店が戸を絶ち、人通りもめっきり減ってくる。
皆、家に戻って団欒しながらTVの春節晩会に見入るのだ。
日本の紅白歌合戦のような物だがこちらのは歌は意外に少なく、
華やかな舞踊、漫才、寸劇、曲芸手品、奇術が多い。
7時半から12時半まで続く。
前半が大人子供向け、後半が若者向けの感じだが、
日本のNHKより、
更にお国が関与している雰囲気がプンプンだ。
敏感な中国の若者の間では、
日本と同じように大晦日のTV離れが進んでいる。

夕方から彼方此方で始まった花火が12時過ぎてもまだ続いてる。

夕方から中国の正月見物に街に出てみる。
様々な露天、屋台が歩道に並ぶ。
学費援助を求める学生も居る。
ホントの学生かどうかは怪しい。


















何のことは無い、露天見物になってしまった。


風来坊主さんと「帰国する前に一杯やりましょう」と言う事になる。
今日のお誘いは、いや、こちらからの押しかけかも、
彼の愛弟子の李さんのご案内、昆明でも有名なお店だそうだ。
過橋米線料理、聞いてはいたが初めてだ。
日本のラーメン丼くらいの大きさの器に熱いスープ、



表面に油が層を作っている、それを見ただけで怖気が付いたが、
「騙されたと思って食べてみて」
と言われて箸を出す。
生の肉を日本で言うしゃぶしゃぶのような形で丼に入れて食べる。
見掛けよりもあっさりしている、うん、美味しい。
上質の鶏油を使って有るとか、何時まで経ってもスープが熱い。
表面を油の層で覆っているからだ。
野菜始めいろいろな具を同じようにして食べる。
過橋米線料理もピンからキリまで有るが、此処のは上級の部類に入るらしい。

店の雰囲気も洒落ている。
酒を頼みにカウンターへ行くと、
可愛い女の子の脇に雄鶏の置物がある、



と、その置物が動いた、本物の雄鶏だ。
よくも飼いならしたものだ。
やがて、雄鶏は店の中を静かに彷徨しはじめた。

帰りがけ、李さんが、
「ここは私が...」
と勘定を力ずく払う。
李さんは高給取りらしいので引き下がる。
風来坊主さんのお供をするとこのような状況が多い


元陽で知り合った野球帽さん、沈さんと連絡が取れた。
彼は漢方薬に詳しいので、三七(田七)の事をもう少し聞きたくなったのだ。

例の食い放題20元で落ち合う。
三七の話は、中国語の語彙も乏しいし、専門語がやたら出てきて理解できない。

「美味しいお酒が有るけど家に来ないか、先祖代々の秘伝ものだ」
に目がくらんでお宅を訪問する。
奥さん、お嬢さんが出迎える。
7階建てのアパートの最上階、運動には良いが疲れる。
外の景色は抜群だ、部屋の中は観葉植物で一杯、奥さんのご趣味だそうだ。

自家製の漬物、

 

名前は忘れたが今までに食べた事が無い珍しいものもある。
木瓜と棗の酒、もう一つは亀の血の酒、後者は
「二ヵ月後に飲んで下さい、二ヵ月後に醗酵して丁度飲み頃になります」
と丁寧に包んでくれた。
良いお土産が出来た。

明日は帰国の途につく。
今回は短期の三ヶ月だったがあっという間の三ヶ月だった。。

昆明留学記3(完)







 
   
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