湖南2 大雲山

7時の出発の行きバスの発着所に30分前に着く。
ところが出発は7時半だと、7時半になっても仲々動かない。
「まだ、着く筈のバスが一台着いていないのだ...」
係員が当然の如く答える。

8時になってやっと出発、大雲山まで約2時間の道程だ。
大雲山は湖南地方でも古拙と展望の良さで知られている。

岳陽の街を抜けると、広い広い田園地帯、山が見えない、
どちらを向いても青青と田んぼだ続く、関東平野位有るのではないだろうか。

もう稲の穂が垂れ下がっている。
大きな川を渡り、賑やかな街、犬と豚しか見えない寒村、を幾つか突っ切って行く。
窓から吹き込む川風が心地よい。

両脇が田んぼの道を90キロくらいのスピードで飛ばす。
案の定、途中の田んぼにバスが横倒しになっている。
麗江の想いが湧きあがり戦慄が走る。
やっと山が幽かに見え出し、やがてバスが唸り出すと山岳地帯に入る。

出発して2時間そろそろ到着、と思いきやあと1時間延長だそうだ。
今度は日本の北や南アルプス登山の取っ付きに行くのと同じような、登山道に入る。

いきなり、此所だと下ろされる。 
「帰りはこのバスが1時半に此所に戻ってくるよ」
いかにも田舎娘風の車掌が白い歯を出して教えてくれる。

100mほど歩くと小さな食堂のようなのが一軒ポツンとあり、バイクが2台口を開けて待っている。
歩くと一時間掛かると言う、さっきのバスが戻るまでにはここに戻らないと、野宿の可能性も有る。
仕方なく恐々とバイクに跨る。
昨今の大雨のせいだろう、道の彼方此方に土砂崩れがある、酷い一本道だ。
途中、土砂がカレーライスの様に道いっぱいの塞いでいる、バイクから降りてズボズボ嵌りながら進む。

行着いた所に大きなお寺、道場の様でもある。
そこでバイク君が待っててくれる。



先が見えないほどの長い階段を見上げる、客は一人二人。
階段を上り切ると突然視界が開ける、頂上と思ってたのがまだまだ、先がある。

 


尾根伝いに幾つかの祠を廻る、風が清々しい。
曇がちで眺望は悪いが、見渡す限りが山また山だ。

 


頂上に奇怪な仏像?が中空を睨んでいる。
日本では目にしない代物だ。




麓の茶店まで降りる。
美味しそうな西瓜が並んでいる。
両手で抱えるほどのを買って半分にしてもらう。
金を支払い終わらない内にバスがやって来た、凄い混みようだが次は何時来るか判らない。
立ってる事も難しい、切ったばかりの西瓜なのに一口ほうばって窓から捨てる。
こんな時に限って、甘味が何時までも残る美味い西瓜なのだ。



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